楠から手彫りで彫り上げられた 蔵王権現 です。 蔵王権現とは日本独自の仏であり、強力な神通力を持つとされ、特に修験道の神として篤く信仰されます。 修験道の開祖、役行者・小角が吉野の金峯山で祈願して顕現したのを起源とし、釈迦如来・千手観音・弥勒菩薩の三尊が合わさった仏であるとされます。 右手・右脚を高く上げた独特の尊容と、明王に通じる憤怒相が最大の特徴で、本作もその像容で表されています。 総高は45cm、台座を除く本体の高さは31cmと大きめで、指先まで行き届いた丁寧な造りが特長です。 ■材質:楠/樟(クス) ■サイズ:高45(本体31)×幅20×奥15cm